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発想の転換のきっかけ、ビジネス社会で生きていくヒント、
また、考え方が豊かになるような本の見所だけを、ご紹介していく・・・
本から元気をもらう! 「本気モード」 |
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第58回 「天才は親が作る」 (吉井妙子 著 文藝春秋) |
子の親殺し、またはその逆、そして学校内でのいじめと自殺・・・
そんな事件が相次ぎ、教育問題に注目が集まっていますが、今回紹介する本にでてくる家庭は、
すべてその真逆にあります。野球の松阪大輔投手、イチロー選手、またテニスの杉山愛選手、
スピードスケートの清水宏保選手、ゴルフの丸山茂樹プロ、サッカー日本代表GKの川口能活選手など、
一流アスリートを育てた親達へのインタビューを元に、天才がどうやって誕生していったかが綴られています。
そこには、驚くほどの共通点が沢山ありました。まず、家族が皆、仲が良いです。そして、
親が子供の夢のために一緒になって取り組んでいきます。
松阪投手のお父さんは、少年野球チームの監督にまでなって息子の成長を見届けています。
清水選手のお父さんも、癌と宣告されながら、限られた命を息子のスケートのために費やしました。
また選手自身がオタクといってもいいほどにその競技が好きとうことも共通しています。
肉体的な面で言うと、多くが幼少の頃に裸足で育てられ、バランス感覚のある足底をつくられています。
そして、苦しい家計からでも、親はお金を捻出し、高級な道具を子供にあたえ、
モチベーションをあげました。そして、なるべく、子供を褒めたそうです。
そこに、生まれもっての才能や、素晴らしいコーチとの出会い、また地域の環境などもプラスされて、
原石に磨きがかかり、ダイヤモンドへとなるわけですが、当然障害もでてきます。
例えば、イチロー選手の場合、プロ入りしてすぐ、コーチから打撃フォームを直すように進言されます。
これが並みの新人選手であれば、その言葉を鵜呑みにしてしまうのでしょうが、イチローは拒否をして、
その結果2軍に落とされました。でもあの時のイチローの判断がなかったら、
今メジャーで活躍するイチローの姿はなかったかもしれません。
また、丸山茂樹プロも中学生時代に、ゴルフ界の帝王といわれる選手が来日し、
彼のグリップの持ち方を治そうとしますが、コーチ役であったお父さんが拒否をします。
丸山プロと帝王では体が違うし、力も違うからと、彼にあった方法を選ばせたのです。
自分のやり方を生み出したという点が、天才といわれる人達の共通点でもあります。
会社のやり方をすべて受け入れず、でも学ぶべき所は学んで、転職というさらなる飛躍を選んだあなたは、
自分のスタイルを模索中なのでしょう。幼少期なら天才は親がつくるともいえるでしょうが、
大人になった今は、未来の自分をつくるのは、現在の貴方です。
がんばってください。
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